シャインマスカット

9月の収穫にむけ、春とともにぶどう栽培がはじまります。

成長に伴い仕事内容も変化しますが、暑いハウス内での作業は忍耐との戦いでもあります。

実をつけだすと「摘粒」(てきりゅう)という作業があります。

「摘粒」はぶどうの粒が大きくなり、品質が均一になるよう、不要な粒を取り除く作業です。

粒同士の接触を防ぎ病気を予防すること、粒を肥大させること、房全体の形を美しく整えるためです。

・粒の肥大促進・・・粒が互いに競合しないことで、ひと粒ひと粒に栄養が集中し、大きくなる

・品質の均一化・・・奇形果を取り除き、房全体の粒の大きさが均一になり見栄えがよくなる      

・病害の予防・・・粒同士が密着し風通しが悪くなるのを防ぎ、病気の発生リスクを低減する

・良好な房形・・・房全体の形を予測し、軸を包み込むよう円筒状に仕立てることで、美しい果房をつくる

「摘粒」はハウス内全てのぶどう、ひと房ひと房を摘粒するので気が遠くなる仕事ですが、成熟した房を予想しながらする作業は、楽しくやりがいのある仕事です。

実験として、ひと枝にひと粒のみの贅沢ぶどうをつくってみました。

結果は他の房より粒が大きく、色をみてすぐわかると思いますが糖度の高い、あま~~いぶどうに成長しました。結果を踏まえて来年の摘粒に生かします!